中絶の手術が受けられるのは、妊娠22週を超えない時期です。妊娠初期の場合は、通常は10〜15分程度の手術で終わり、痛みや出血も少ないので、問題がなければその日に帰宅できます。
一方、12週〜22週未満の場合は、人工的に陣痛を起こし、胎児を娩出して流産させるので、分娩と同じ方法をとらなくてはなりません。大事をとって、数日間入院することもあります。また、死産届けを提出し、胎児の埋葬許可証をもらうことが必要になります。
中絶手術は、健康保険が適応されません。初期中絶で10万〜20万円程度、中期中絶だと30万〜50万円程度かかり、妊娠週数が進むにつれ経済的、身体的にも負担が大きくなります。
手術を受けるのであれば、各都道府県の医師会が指定した母体保護法指定医のいる病院を調べてから受診しましょう。また、婚姻している女性は、相手からの同意書が必要となります。18歳未満の場合、保護者のサインも必要になります。
ただし、強姦など同意のないセックスによる妊娠や、相手がわからないケースなどでは法律に則って手術ができますので相談してください。