精液から運動精子が回収できる場合には、これを使用して顕微授精を行います。色々な方法を行っても精液から精子を回収することができない場合には、精子採取術(精巣等からの精子回収手術)+顕微授精を行います。
また、精路(精子の通り道)に閉塞がある場合は、その部分を取り除いて精路を再建する精路再建手術を行います。精路再建手術は、自然妊娠が期待できる治療法です。
これらの方法をもってしても妊娠に至らない場合、ご夫婦のご希望があれば夫以外の精子を使った人工授精(AID)を行うことも出来ます。日本では、AIDは匿名の提供者の凍結した精液を使用するため、妊娠率は高くありません。将来、子どもにこの事実を伝えるかなど、考えなければならないことは多く、どのご夫婦にも勧められる治療ではありません。専門医に相談し、慎重に考えましょう。