精巣での精子形成や、精巣上体での成熟過程に異常があると、精子の数が少なくなったり、精子の動きが悪くなったり、奇形率が多くなったりして、受精する力が低下します。多くの場合は原因不明であり、漢方薬やビタミン剤、抗酸化剤などを加えて治療します。
次に多いのが、精巣の上にある血管(静脈)が怒張する精索静脈瘤で、外科的手術によって精液所見が回復する可能性があります。
他には、脳からのホルモン分泌低下による精巣機能低下、おたふく風邪等による精巣炎、染色体異常(クラインフェルター症候群やY染色体の微小欠失など)、男性ホルモン受容体などの遺伝子異常、抗がん剤などの治療後なども造精機能の低下、消失する場合があります。