実際何個卵子を凍結保存しておけば、子どもを持てるのでしょうか?
凍結保存した成熟卵子の数と、最低でも一人の子どもが生まれる確率について、年齢別に推計した論文があります(Goldman RH, et al. Hum Reprod 32; 853-859, 2017)。
次のグラフ(図1)を見ると、凍結卵子の数が増えると、最低でも一人の子どもを持つ確率が上昇します。また、年齢が高くなるにつれて子どもを持つ確率が下がるのもわかります。
たとえば35歳以下の方では、卵子20個を凍結保存すると、約90%の確率で最低でも一人の子どもを持つことができます。
年齢が40歳の方だと、子どもを持てる確率90%を期待するためには約65個の卵子の凍結保存が必要となります。