不育症診療では、まずリスク因子の有無を検査し、その結果に応じ、異常を認めた場合のみ、そのリスク因子に応じた治療が行われます。代表的なものは以下の5つです。
- 抗リン脂質抗体症候群に対する低用量アスピリン・ヘパリン療法
- ご夫婦に染色体異常を認めた場合、体外受精によって得られた受精卵の細胞の一部を採取して診断し、正常もしくは均衡型の受精卵を胚移植することで流産を予防する方法(PGT-SR)。
- 中隔子宮に対する子宮鏡下中隔切除などの子宮形態異常に対する手術。
- 胎児染色体数的異常による流産に対する着床前染色体異数性検査(PGT-A)。
- 原因不明不育症に対する薬物療法:胎児(胎芽)染色体が正常の原因不明不育症に対する治療法は確立されておらず、必ずしも薬剤投与の必要性はありません。
また、“流産しやすい体質“があることがわかってきました。体質は治せませんが、原因となり得る加齢、喫煙、肥満には注意しましょう。
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